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飲食店のエアコン分解洗浄の周期と良い業者選びのポイント

      2018/09/17

飲食店のエアコンってどれくらいの周期で分解洗浄すればいいのか。
洗浄するときは業者選定をする上で、「ここを見ておいた方がいい」みたいなポイントをまとめてみました。
業者を選ぶときの目安にしてもらえればと思います。

エアコン洗浄の周期

エアコンの分解洗浄ってどのくらい周期ですればいいの?
テリーが30分かけて表にしてまとめました。
一つの目安にしてください。
syuukiあくまで目安です。
店舗の環境や状況によって全く異なります。
例えば、同じ業態の飲食店でもお客さんの回転率や店舗設計によって洗浄の周期は変わります。
その前提を忘れないでください。
しかし、客席で肉やお好み焼きなどを焼くお店は、一般の店舗以上の注意をしてください。
その上か下に排煙する設備はあると思いますが、全てを吸い切れる訳ではありません。
当然油脂分を含んだ煙をエアコンは吸ってしまうので汚れやすいです。

あとはグリストラップのときにも言いましたが、業者の言うことを鵜呑みにしないで下さい。
洗浄業者はたくさん洗浄してもらいたい人が圧倒的多数ですから。

<いつごろ頼むのがいいの?>
依頼するタイミングなんですが、夏場はどこに頼んでも混み合います。
洗浄業者は軒並み忙しいですし、特にメーカーはそうですが依頼してすぐやってもらいたいのに、実際作業は依頼してから2週間後とかも結構ある話ですので気をつけましょう。
それに加え夏場は需要も高いシーズンで価格も高めなのでオススメはできません。
そもそも夏場が混み合う理由は、必要になるまでメンテナンスをしていないところが多いからです。
分解洗浄は一回してしまえば、また直近ですぐに必要になることはありませんので、秋〜冬あたりに依頼をすると日程も価格も融通が利くところが多いのでオススメです。

どこに依頼すればよいか

まずは「どこに依頼すればよいか」というところ。
これは大きく分けて

1、メーカーに依頼する
2、エアコン洗浄業者に依頼する

の2通りが考えられると思います。

 

1、メーカーに依頼する

安心と信頼を優先するのであれば、メーカーに依頼するのがいいと思います。
作業においてもその後のトラブルが起きたりと面倒なことが起こる可能性も低いです。
あとは洗浄後の保証サービスなんかやってるメーカーもあります。
ただ、その分価格は融通が利きませんのでご注意下さい。

2、エアコン洗浄業者に依頼する

価格を優先するなら洗浄業者に依頼しまよう。
メーカーに依頼するより安く済ますことができるでしょう。
しかし、エアコン洗浄には特定の資格等が必要ないので、言うなれば誰でもやれてしまうお仕事なのです。
いい業者から悪い業者までたくさんいるので注意が必要です。

メーカーと業者の価格と落とし穴

「メーカーは高い」「洗浄業者は安い」
じゃあどれぐらい違うのか。
それは頼む台数、環境によって一概には言えませんが、1台あたりの単価をざっくりいうと
洗浄業者:20,000円〜
メーカー :30,000円〜

と約1.5倍前後の価格がかかってきます。
1台当たりの価格なので、数台の見積もりを出せばかなりの金額差になります。
メンテナンスコストを抑えたいのであれば、洗浄業者に依頼したほうがいいと思います。

しかし。

業務用エアコンの清掃を頼んだら、壊れました。
業務用エアコンの清掃を頼んだら、壊れました。68万円の修理代を請求され、困っています。業務用エアコンの内部に詳しいかた教えて下さい。事の成り行きです。業務用エアコンの清掃を【清掃業者E】に頼んだら、電... - エアコン・クーラー・冷暖房機 締切済 | 教えて!goo

こんなことがあり得るんです。
すべての洗浄業者がそうではありません。
当然腕の立つ素晴らしい業者はいるのです。
ただ、「安いからいいや」とあまり考えないで業者選びをすると、ひどい目に遭うかもしれないのです。

どうでしょうか。

少しはエアコン洗浄業者の選定のポイントが知りたくなりましたか?

大丈夫です。ご安心ください。

知りたくなくてもテリーは教えます。

業者選定のポイント

大きくわけて4つご紹介しますので、参考にしてみて下さい。

対応エリア

頼みたい業者を見つけても、自分の店舗がある地域は対応してませんとなってしまったら意味がありません。
業者が対応できるエリアは高確率でホームページなどに掲載してあるので確認するようにしましょう。
そして同時に出張費がかかるのかどうかも確認することをオススメします。
近くであれば出張費が無料の業者もいれば、出張費だけで1万円以上とる業者もいます。
事前に確認しておくことが大切です。

価格

分解洗浄の値段はピンキリですが、関東、関西であれば上でも書いた通り1台20,000円〜が相場帯です。
これも東北とか九州だともう少し相場はあがり、1台25,000円〜ぐらいの価格になってきたりと相場帯は地域差があります。
エアコンの分解洗浄は台数が増えれば増えるほど1台当たりの単価が安くなります
依頼する環境や特に台数によっては、1台当たりの洗浄単価は3,000円〜10,000円落ちる可能性もあるので、1台のみを洗浄することはあまりオススメしません。
やるときは店舗にある全てのエアコン洗浄をしたほうがお得です。

そして価格的な面ではもう一つ重要なポイント。
それは「安かろう悪かろう」の可能性があるということです。

「安いからいい」というわけではありません。
安い洗浄業者はありますが、それは同時に悪徳業者である可能性もあります。
業務用エアコンの中は普段は見えないので、やってないのに「やったぜ!」という業者が中にはいるのも事実です。

ですので価格面のみで安易に決めてしまうことは避けましょう。

信用性

今回テリーが最もお伝えしたいのはここです。
価格的にはエアコン洗浄業者の方が安いので、メーカーに依頼するよりコストは抑えられるのですが、信用性が違います。
そこで信用できるエアコン業者の見ておくべきポイントを簡単にまとめました。
しかし、必ずしも下記内容が信用性の担保になる訳ではないので、参考としてみてください。

特約店かどうか

メーカーから公認でそのエアコンの取り扱いをしている特約店と呼ばれる業者がいます。
そういった業者はメーカーのサービスマンから独立した人が多かったりします。
「特約店」、いわゆる販売代理店としてメーカーからの公認の元で洗浄依頼等をこなしているので、要するに「◯◯の特約店なので、◯◯製エアコンであれば得意だし認められてるんだぜ」ということです。
例えば店舗のエアコンのメーカーを確認し、全部ダイキンのエアコンであれば、「ダイキンの特約店」の洗浄業者に依頼する。
といった形で一つ業者選びの基準にしてもいいと思います。

設置工事、修理もできるか

これは冒頭でもお伝えしたのですがエアコンの洗浄は資格等は特に必要がないので、やろうと思えば誰でもやれてしまうということに関連します。
エアコンに関する知識がなくても、やろうと思えば出来るということです。
そうなると、業者が洗浄の過程で触ってはいけない配線や仕組みを触ってしまい、洗浄を入れたのにむしろ状態を悪化させるなんてこともあり得ない話ではないのです。
洗浄のみではなく「修理」や「設置工事」まで行える業者であれば、電気工事士やフロン関連の資格保有者でなければいじることができないので、当然エアコンに関する深い知識を保有しているという認識で問題ないです。
また、もし洗浄後に故障等をしてしまった場合でも、またそこの業者に依頼をすればいいので楽だとテリーは思います。

洗浄可能なエアコンの多さ

もちろん洗浄だけでも素晴らしい業者や職人さんはいらっしゃいますし、洗浄のみに特化したやり方をされている業者はいます。
その場合は対応できるエアコンの豊富さや洗浄場所、実績やその他特化したサービスを行っているかどうかを見てください。
一般的な天井埋め込み型4方向の業務用エアコンの洗浄の基本であれば、テリーの体感ですが約1ヶ月ほど本気で修行すれば体得できる技術です。
2方向、大型パッケージエアコン、ファンコイルユニットと呼ばれる多様なエアコンに対応できる業者ほど経験豊富で腕が立つ業者です。
その辺りを信用の担保にしてもいいかもしれません。

自社作業をしているか

空調業者はかなりの数が入り乱れています。
その実態は「仕事を受けるだけ」の会社が存在して、実際に作業をするのは下請けにさせているところも多く存在しています。
いわゆる仲介業者、管理会社などと言われる中間マージンをとる存在です。
他業界でもそういった会社は存在するので特段不思議な業界構造ではありませんが、このエアコンの業界は注意してください。

自社作業をしていない会社は、基本的には自分たちでエアコンをいじらないので、あまり詳しくない人が多いです。
故に現場や下請けとの解釈の違いや伝達ミスから発生する作業トラブルが多いです。

また仲介会社は中間マージンをとる分、安い業者を使いたがります。
そうなると「価格」のところでもいいましたが、安ければ安いほど業者の質も低下する可能性、そして作業のトラブルが発生する可能性が出てくるという悪循環が発生してしまいます。

見極めるポイントは、
1、HPに「自社作業」と書いてあるか。
ない場合は疑いましょう。
2、HPに「下請け(協力)会社募集」と書いてあるか。
ある場合は少し疑ってかかりましょう。
下請け会社募集とあっても自社作業員がいる会社は全然ありますので(少しいるだけでも大分違います)
3、エアコン関連業務を専業、又はメインで行っているか。
会社がたくさんの作業員を維持するコストは実はかなり高いです。
なのでエアコン関連業務以外に手を出していたとしても、相応の会社規模かどうか見てください。

とりあえず1、2はHPなど見ればすぐわかる情報なので探してみてください。
3に関しては気力があれば見る程度で大丈夫です。

上記内容をもとに自社作業をしているかどうかの判断基準の一つにしてみてください。

 

まとめ

ポイントをおさらいすると
「エリア」「価格」「信用性」「自社作業」の4つが洗浄業者を選ぶポイントだとテリーは思います。
4つのポイントの中で、店舗ごとに重要視するところは違うと思いますが、参考にしながら業者選びをしてみて下さい。

この記事で書いてあることが、必ずしもそうだとは限りません。
上記内容に全く該当しなくても素晴らしい業者や会社は存在すると思います。
あくまで選定する際の一つの目安にしてもらいたいと思います。

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