めんテナ

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床清掃の基本的な知識とメンテナンス方法

      2018/09/17

お久しぶりです。
テリーです。

そうなんです。
記事を書くたびに久しぶりになってしまいます。
「毎週更新するぞ〜」「毎月更新頑張ります」になり、ついぞ「時間出来たら更新しますね・・」という驚異的な退化を重ねてきました。

とはいえ、テリーの体は一つしかないので生暖かい目で見守っててください。

さてさて。
テリーが現場を経て学んだ知識を元に、床清掃の基本的な知識と清掃方法をご紹介します。
「床のことあまり知らない人」や「メンテナンス方法を知りたい人」は参考にどうぞ。

 

床清掃について

床清掃といっても多様で、清掃をするだけが床をキレイに保つわけではありません。
ですので、めんテナでは床メンテナンスと呼ぶことにします。

「床がキレイ」というのは、店舗にとって付加価値的なモノだとテリーは思っていて、床がキレイだからといって店舗の売上や損失に直接的な影響は大きくはないはずです。
しかし、汚い床はどうでしょう。「床汚いし、ガム捨てても問題ないや」と思われていたら、負の連鎖のようにして床はどんどん汚くなります。「床汚いから、荷物置きたくないな」と思った消費者が、次回また来店してくれるでしょうか。

逆にキレイであれば、消費者は「床がキレイだからガムを捨てたら良くないな」「床がキレイだから荷物置いても大丈夫そう」と思うかもしれません。そうやって常にキレイな状態を極力維持することが、メンテナンス性を向上させたり、間接的に売上に繋がる付加価値を生み続けるのだと思います。

要は床メンテナンスは、消費者にとって快適な環境・空間であり続けるため、そして店舗が付加価値を生み続けるための大事な要素であるということです。

 

床のメンテナンスをしないとどうなる?

床のメンテナンスを怠った場合、実際どうなるのかをご説明します。

機会損失の発生

床が汚れている店舗ということは、業態などにもよりますが消費者の購買意欲を削ぐことに繋がりかねません。そうなると経済的な機会損失が発生する可能性があります。
 

床材の損傷

歩行頻度が高かったり、搬入・搬出経路等に使用される床は、ワックス等で保護しないと傷んでしまいます。床材は痛むと、部分的に補修が不可能な場合張り替えが必要になり高コストがかかる恐れがあります。
 

店舗が暗くなる

管理の行き届いていない汚い床(光沢度のない床)は、照明の光を反射せず店舗が薄暗く感じます。業態などにもよりますが、店舗が暗いということは消費者の印象に悪影響を及ぼす可能性があります。
「もともと照明が暗いお店ならいいでしょ」と思うかもしれませんが、逆です。照明が暗い店舗(特に飲食店)はより床をキレイにすることを心がけた方がよいでしょう。「暗い」というのは、消費者にとっても「暗い」のです。なので料理やドリンクをこぼしたり、食べカスなどのゴミが床に散らばるリスクは明るい店舗に比べると倍増します。
美味しい食事を提供していても、「床が汚くてリピートしたくない」なんて思われたら損ですよね。
 

床メンテナンスの方法

「メンテナンス」という捉え方でご説明します。

日常清掃

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床は営業活動に伴い必ず汚れるので、日常的に店舗側での清掃が必要になります。主に箒を使った除塵、モップを使った水拭きなど毎日できる範囲で行う清掃方法です。
 

ポリッシャー洗浄

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ポリッシャーという床洗浄用の機械を用いた洗浄です。人力のモップ洗浄では落とせない汚れを落とすことが可能で、ポリッシャーにも種類が存在し、その床材や目的によって変更することが可能です。なお、素人がポリッシャーを回すと最初は必ずといっていいほど店内の何かを破壊します。慣れれば難しくないですし、1ヶ月もあれば回せるようになるのですが、未経験者はおとなしく業者に頼むのが無難です。
 

ワックスがけ

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床メンテナンスの基本中の基本が「ワックス」。基本的にはポリッシャー洗浄とセットで行うことが主流です。ワックスがけをすることで床材が直接傷つくことを防ぎ、光沢を出します。
なぜポリッシャー洗浄とセットなのか。それは汚れた状態でワックスを塗布しても、黒ずんでしまいキレイな光沢を出すことができないからです。なので、ポリッシャーで汚れを落とした後ワックスを塗布する方法が一般的なのです。
 

剥離清掃

剥離清掃とは、ワックスを剥がして床を綺麗にする方法です。
なぜワックスを入れているのに剥がさないといけないのか。それは基本ワックスというのは定期的に塗布し、古いワックスの上に新しいワックスを重ねていきます。前述した通りワックスがけはポリッシャーなどで洗浄した後塗布するのですが、全ての汚れを落としきることは基本出来ません。ですので、ワックスを重ねていくと残った汚れが積みかさなり、徐々に黒ずんでいき、やがて光沢を出さなくなっていきます。
それらを一旦リセットしてキレイにするのが剥離清掃です。

お店のレイアウトを変更したりすると、必ずといっていいほど什器・重いモノを置いていた跡が残るので、そういったときなどにも剥離清掃は有効です。部分的に行うことも可能で、それを「部分剥離」なんて呼んでいます。
 

その他

その他にも細分すると実はたくさんあって、アメリカとかで生まれた新しい工法が用いられているケースがあります。ただそれらが爆発的に流行してるワケではなく、大きな変化もせず昔から上で紹介した方法をとることが主流って感じなので、他の工法の説明はここでは一旦割愛します。
 

床の管理方法

上記の方法を踏まえた上で、床の有名な管理方法を2種類紹介します。

ドライメンテナンス

最初に6~10層ほどの厚いワックスを入れて、それを日常的に削りながら美観を維持する方法です。後述するウェットメンテナンスに比べるとドライメンテナンスはちょっと特殊で、削るための作業(バフィング)をする機械を日常的に使用しなくてはならないため、導入はコスト面でも難しいです。商業施設や大きな施設で使われる手法です。
 

ウェットメンテナンス

店舗側で日常清掃を行い、年に数回業者などが洗浄とワックスがけをすることで美観を維持する方法です。こちらが一般的な方法です。まぁ基本的な床メンテナンスといえばこれで、別にウェットメンテナンスなんてちょっと洒落た専門用語を覚えなくても問題ありません。世間一般で幅広く使われている手法です。

 

まとめ

床メンテナンスの基本的な知識と、そのメンテナンス方法についてまとめました。
ちなみに上のほうに例として出した「ガム」のことですが、床に張り付いたガムを除去する作業は面倒です。業者は捨てた人を恨みながら作業にあたります(テリーだけかもしれません)。
もしこの記事を消費者の方が一読する機会があれば、今後お店の床にガムを吐きすてるのは止めて下さい。本当にお願いします・・・・・

って普通にお店でガム捨てちゃダメですからね(怒)

 
では今回はこのへんで。

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