飲食店のエアコンの基礎知識【業務用エアコンの種類編】
2018/09/17
今回はエアコンの種類について。
エアコンには幾つかの種類があるんです。
ご家庭にあるエアコンはわかると思います。こんなやつです。
しかし、実際の店舗に家庭用のエアコンがあることって珍しいんです。
基本的には業務用エアコンが入っていることがほとんどです。
なぜ店舗は業務用なのかって?
それは単純にルームエアコンでは弱すぎるからです。
店舗が小さければルームエアコンでもいいのですが、それでは冷暖房能力が間に合わないため
基本的には業務用エアコンが入っているのです。
業務用エアコンの種類
よく使われているエアコンの種類を簡単に紹介します。
天井カセット型
これがよく普及しているのではないでしょうか。写真は4方向に風を出す4方向型タイプになります。
他にも2方向タイプとかも存在します。これは室内の冷暖房する上では万能です。
天井カセットタイプは天井と一体化し、目立たないというメリットがあります。
内観を崩すことなく、室内を快適に保つため使われているものが天井カセット型になります。
逆にデメリットとしてはたくさんのエリアの温度調節は難しいです。
いくつも個室がある場合などは各部屋に設置しなければならない場合もあります。
天井ビルトイン型
ダクト型ともよばれるやつです。こいつも本体やら配管やらは天井なので目立ちません。
こいつはパッと見て「あ!ビルトイン型だね!」なんて天井カセット型との違いに気付けたらすごいと思います。笑
構造としては一つ空気の吸い込み口があって、そこで空気の熱を変換し、ダクトで繋がれた複数の吹き出し口で
いろんなところに風を送るエアコンです。
上の写真はビルトインエアコンの吹き出し口です。
これは、吸い込み口が天井裏に完全に隠蔽されているタイプで、吸い込み口は外からは見えません。
上のは吸い込み口の写真です。ビルトイン型はいろんなタイプがあるので、上の写真のやつだけがビルトイン型
というわけではありませんので参考程度に見てください。
こいつのメリットは
・天井カセット型とは違い、たくさんのエリアを冷やすことが可能。
・ダクトでつなげば厨房、客席、個室など好きなところに風を送れる
ただし、デメリットとして
・繋ぎすぎると一つ一つの吹き出し口から出る風力が弱くなってしまう
・吸い込み口から遠い場所にダクトをひいても風力が弱くなってしまう
というところで、カセット型もビルトイン型も天井内に本体があるため露出が少なく目立ちませんが、
各々の店舗設計に応じた適切なエアコンを選ぶことをお勧めします。
他にも釣り天井型タイプや、置き型タイプなど露出するタイプのエアコンもありますが、
露出するタイプのエアコンは出力が強いものが多く、飲食店よりもパチンコ屋などの大きな施設に入ってることが多いですし、
内観を考えると使われないタイプなのでまた別の機会に紹介したいと思います。
今回はこのへんで。