飲食店のための害虫講座「ゴキブリ編」【発生の原因とその被害】
2018/09/17
テリーです。
なんだか最近汗がすごい出ます。
「暑いから」だと思ってたのですが、暑くなくても出るときがあります。
前の記事にも書きましたが、足が臭いのも汗のせいなのでしょうか。
「汗 やばい」っでググったところ、「多汗症」というワードを発見。
その科学的な原因は不明のようで、大体はストレスによるものらしいです。
ストレス…
マイナスイオンを浴びて癒されたいです。
さてさて。
今回は害虫について。
飲食店で発生する害虫は様々いるんですが、最も多いのがゴキブリです。
ゴキブリで困っている店舗も多いのではないでしょうか。
なんとかするにも、まずは「敵を知る」ところが大切です。
敵がどんなやつかわかれば、対策も可能です。
今回は「発生する原因と理由」「ゴキブリの特徴」「発生時のリスク」までまとめていきます。
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なぜ発生しちゃうのか
そもそもなぜ店舗でゴキブリが発生してしまうのか。
それは大きく3つの原因が考えられます。
・ゴキブリが外から侵入する
・室内でゴキブリが繁殖する
・誰かが故意にゴキブリを持ってくる
3つ目の原因は自然発生的ではないので、そんな恨みを買うようなことのない店舗運営と人生を心がけましょう。
2つ目の原因は、そもそも外から侵入を許してしまっているのが前提の話になります。
なので基本的な原因は「外から侵入する」ということになります。
なぜ外から侵入してくるのか
そしたら、「なんで入ってくるんだよ」って話になると思います。
解説していきます。
1、食事をするため
人間は食事をしないと生きていけないように、ゴキブリも食事をしないと生きていくことができません。(ゴキブリは水さえあれば1ヶ月食べなくても生きていけるみたいですが)
ただ人間と違うのは、ゴキブリには優れた嗅覚があり、匂いにとても敏感です。
その嗅覚は犬以上に優れていると言われています。
飲食店は食事をつくり、提供する場所なので、当然食べ物のいい匂いがします。
なのでゴキブリはその匂いにつられて、侵入してくるのです。
2、住処を見つけるため
ゴキブリは寒い環境だと死んでしまいます。
0℃~-10℃以下になると死にますし、7℃以下では成長できなくなり死にします。
20℃以下になると食事もしなくなります。
さらに乾燥に弱く、湿度がないとゴキブリは生きていけません。
冬場にゴキブリを見なくなるのはゴキブリは寒さと乾燥が天敵だからです。
まとめるとゴキブリたちは、暖かい温度(25℃〜ぐらい)と湿度のある場所に住む必要があるのです。
またゴキブリは夜行性なので、上記の条件に加え暗いところを好んで住みます。
飲食店の中には業務用冷蔵庫の裏、ステンレス製什器の中、食洗機や調理台の裏など条件に該当する場所が多々あります。
要するに飲食店にはゴキブリが住みやすい環境がいっぱいあり、かつ餌も見つけやすいためゴキブリにとってはこれ以上ない楽園のような場所ということです。
3、フェロモンに誘われる
ゴキブリは様々なタイミングでフェロモンを発します。
・求愛するとき
・良い住処を見つけたとき
・死ぬとき
このフェロモンは遠くまで拡散し、やがて仲間がやってきます。
またゴキブリのフンや死骸にもフェロモンが含まれており、ゴキブリを引きつける要因になります。
ゴキブリの種類
飲食店や住居に侵入する有名な2種類のゴキブリを紹介します。
クロゴキブリ
ゴキブリという存在を象徴する見た目が、このクロゴキブリです。
日本で一番多く存在している種でもあります。
成長中は赤茶色をしており、チャバネと間違える人もいますが、成長すると3cmほどの立派な黒いゴキブリになります。
こいつの大きな特徴は下記の3つ。
繁殖力が低く、繁殖サイクルも長い
メスは一度の産卵で約20匹前後の卵を産みます。孵化してから大人になるまでは1年以上の長い時間を必要としますので、ゴキブリの中では繁殖力は低い種です。寿命は1年〜3年ほど。
行動範囲が広い
繁殖力が低い分、行動力が非常に高いです。隣店や隣家に移動してしまう可能性が高い種です。
飛ぶことができる
飛べます。
チャバネゴキブリ
飲食店で発生するゴキブリは、圧倒的にチャバネゴキブリの方が多いです。
だいたい飲食店のゴキブリはこいつだと思ってください。
1.5cmほどの小柄な体で、非常に凶悪な性能を保持しています。
こいつの大きな特徴は下記の3つ。
繁殖力が高く、繁殖サイクルも短め
メスは一度の産卵で40匹前後の卵を産みます。しかもメスは死ぬまでに5、6回の産卵をするので単純計算でもメス1匹で40×6=240匹ほど産めることになります。孵化してから大人になるまで2〜3ヶ月とサイクルも短く、ゴキブリの中でも非常に高い繁殖力があります。寿命は約4ヶ月前後。
行動範囲が狭い
行動範囲は非常に狭く、特にメスは行動しません。一生のうちで2m~3mほどしか移動しないとも言われています。
飛べない
飛べません。
なにはともあれ、チャバネゴキブリが発生したら要注意です。
「1匹いたら、100匹いると思え」はチャバネのことです。
チャバネゴキブリを見つけたら早急に対策しましょう。
そうしたほうがいい理由は、ゴキブリは店舗にとって「百害あって一利なし」だからです。
どんな害があるのか、下で説明します。
ゴキブリが発生すると起こるリスク
実は害虫には「不快害虫」「衛生害虫」「経済害虫」というカテゴリがあるのですが、ゴキブリはそれら全てに該当する、いわば害虫界のエリートなのです。
ゴキブリが発生したリスクをしっかり知った上で対処しましょう。
直感的に不愉快
そうです。見た目が不愉快極まりないです。
従業員もゴキブリなんて見たくはありません。
一番いけないのはお客さんの目についてしまうことです。
仮に目についてしまうとクレームだけではなく、保健所の立ち入り検査や営業停止の処分にまで発展する可能性もあります。
製薬会社の行ったあるアンケート調査では、9割の人が「ゴキブリを見た飲食店には二度と行かない」と回答しているデータもあります。
ゴキブリの存在は「とにかく不愉快!」なんでしょう。
雑菌のかたまり
ゴキブリは不衛生な存在です。
下水やトイレなど汚い場所を通り道として使用するので当然体外には汚い菌が付着していますし、体内にも雑菌を保有しており、もはや菌をばらまく小さな悪魔です。
ゴキブリの持つ菌・ウイルスには、食中毒や赤痢菌などの原因になります。
食べ物や調理器具などにゴキブリが触れて菌が付着し、人へと感染してしまう可能性が十分にあり得ます。
加えて、ゴキブリのフンや死骸等も雑菌の温床です。
何をどうあがいてもゴキブリからマイナスイオンは出ません。
経済的な打撃
害虫界のエリートは、お店を潰しかねない恐ろしいパワーを秘めています。
もし仮に店舗でゴキブリがお客さんの目に入った場合。
不愉快な情報ほど拡散性が高いので、SNSや情報サイトであっという間に「ゴキブリがでるお店」というレッテルをつけられてしまうかもしれません。
ケースは違いますが、2014年に発生した即席麺のペヤングにゴキブリが混入していた事件は、SNSを中心にあっという間に広がり最終的には販売休止にまで追い込まれてしまいました。
ゴキブリはそれだけ人の不快感を煽る存在ということです。
このご時世だからこそ細心の注意を払うべきだとテリーは思います。
それだけではなく稀にではあるものの、ゴキブリが原因で起こる火災や、電子製品の故障などを引き起こすこともあります。
ゴキブリを発見した場合は、経済的損失を生むかもしれないという危機を感じましょう。
まとめ
今回はここまでにしておきます。
「発生する原因と理由」「ゴキブリの特徴」「発生時のリスク」を今回はまとめました。
やはりあいつは恐ろしい存在だと認識してもらえたでしょうか…?
ちなみにテリーが今の状態でゴキブリを発見したら、ストレスでとんでもない汗が出そうな気がします。
次回は店舗で出来る対策とか駆除業者について書きたいなと思ってます。
ではでは。