ステンレスのグリストラップの画像

店舗で出来るグリストラップの清掃方法をまとめてみました

      2017/03/19

今回は店舗で出来るグリストラップの清掃方法をお教えします。

「清掃したいけど業者は呼びたくない」
「清掃したいけど、どうやっていいかわからない」

なんて人は見ておいて損はないかと思います。

グリストラップがそもそもわからないという人は下記を参考にしてください。
参考:【飲食店はしっておきたいグリストラップの構造や部品まとめ|めんテナ】
参考:【グリストラップの種類と設置場所の特徴まとめ|めんテナ】
参考:【グリストラップの基礎知識|めんテナ】

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グリストラップの清掃方法と目安

・バスケット
・油脂
・トラップ管
の計3カ所です。順を追って説明していきます。

※清掃をする際はなるべくゴム手袋やビニール手袋など装着してや手が汚れないようにしましょう。

バスケット清掃は毎日やる!

バスケットには厨房排水の大きなゴミを受け止める役割があるので、ゴミが溜まりやすいです。
厨房排水の量によって一概には言えませんが、毎日と一応書きました。しかしどんな店舗でも少なくとも2〜3日に一度はバスケットに溜まったゴミを捨てるようにしましょう。

バスケット清掃の手順

グリストラップのバスケットに注目した断面図
1、まずはバスケットの取っ手を持ち、水気をしっかりと切ってから持ち上げましょう。
2、バスケットの中のゴミは普通の生ゴミと同じ扱いをして大丈夫なので、燃えるゴミへ処分をしましょう。

ただバスケットからゴミを出すとき、バスケットのサイズ大きかったり取っ手が長くて作業性が悪いものも中にはあって、汚れる危険性はあるので注意してください
汚れが気になる方はネットのようなものをバスケットに入れれば、それを回収するだけでバスケットをキレイにすることができるので手間と汚れは気にならなくなるかと思います。ようは家庭用の三角コーナーネットのバスケット版です。

浮いた油脂の清掃は週1回

グリストラップの油脂に注目した断面図
これは本当にやらないと、油脂を栄養分とする害虫が育ってしまったり、悪臭を発したりと最悪です。
これも厨房排水の量によって一概には言えませんが、「最低でも週1回」という認識でいてください。ラーメン屋などの油を大量に使用する飲食店だと毎日しないと溢れてしまうので、自分の店舗はどれぐらいの周期で油脂を回収するのベストなのかはチェックしておくことをオススメします。

油脂清掃の手順

1、油脂は第2層に溜まっているので、油脂をすくい上げて下さい。
2、バスケットのときにも言いましたが、よく水気を切ってからゴミ袋や他の容器に移して下さい。

「どうやってすくい上げるんだ?」って人がいるかもしれません。
手ですくうなんて人はいないと思いますが、やめましょう。
汚い菌がうじゃうじゃしてるので、手が荒れてしまいます。
お金をかけたくないのであれば、使わなくなったアク取りやひしゃくで油をすくい上げる店舗の方も見たことがあります。
アク取りもひしゃくも100均で購入可能です。
しかし小さいグリストラップであれば可能でしょうが、ある程度のサイズのグリストラップだと家庭用のアク取りでは時間がかかりすぎてしまいますし、作業性も悪いです。
また100均なんかで売ってるひしゃくは普通のプラスチック製ですぐ腐食して使えなくなったり、水気が切りにくかったりと扱いが難しいので、テリーは専用の清掃具をオススメします。

トラップ管の清掃は2〜3か月に一回

グリストラップのトラップ管に注目した断面図
排水トラップ管は、そこまでひどく汚れることはありません。なので2〜3ヶ月に1回程度の頻度で大丈夫だと思います。
やり方は簡単です。

トラップ菅の手順

1、トラップ管に蓋があればそれを外す。
2、手の届く範囲でいいので金タワシのような油汚れを落とせるものでしっかりと擦ってあげてください。

蓋がない場合はトラップ管を一度外して、手の届く範囲でキレイにしましょう。

またトラップ管が劣化が進み交換が必要な場合は業者に頼まずともホームセンターでの購入も可能です。
購入方法などは長くなるのでまた後日紹介します。

蓋は錆びや傷み具合を見て交換

グリストラップのトラップ管に注目した断面図
蓋は鉄製とステンレス製で交換の周期は大きく変わります。
鉄製であれば業界的には5年、ステンレス製であれば10年と言われています。
がしかし。前回の記事でも紹介しましたが、鉄製の劣化は実際はもっと早い可能性が高いです。
テリーが見てきた飲食店は、大体2〜3年でダメになっちゃうケースが多いです。
ステレンスは鉄製より全然頑強なので、環境によっては10年持つと思いますが、これもおおよそマイナス2年ぐらいで考えていた方が安全だと思います。
なんにせよ蓋は環境によって劣化具合も変わるので、具合を見て交換してください。

蓋は自分で補修することも、自作することも難しいです。
オススメは前回も紹介した鉄工所への発注ですが、そのほかにもいくつか蓋を扱っている業者をご紹介します。

▪️新開鉄工所http://www.s-iw.com/05-greasetrap.html
2016年4月18日現在、「グリストラップ 蓋」で検索すれば一番上に出てくると思います。鉄工所なので安価、かつ見積もり対応も迅速なので特に理由がない場合はオススメします。蓋の材質は鉄とステンレスを選べます。
▪️株式会社グローバーhttp://www.globar.co.jp/repair/
こちらは清掃業者で、蓋を専業でやっているところではないです。しかしグリストラップ蓋であれば製作実績も多数あり、安心感と信頼感はあります。見積もりをとればわかりますがこちらは鉄工所ではないため価格は少し高めです。蓋の材質は鉄とステンレスを選べます。
▪️株式会社 創造舎http://cyubo.sohzohsha.com/
「すべらん蓋」という蓋を扱っており、強化プラスチック製ハニカムパネルという軽くて滑りにくい、そして剛性にも優れた蓋を扱っています。申し訳ありませんが、テリーはお目にかかったことがないのでアドバイスできませんが、導入コストが高めなのでそこはお気をつけください。テリーも見てみたいです。すべらん蓋。

 

一般廃棄物と産業廃棄物

最後にこの一般廃棄物と産業廃棄物についてお話しします。
グリストラップの清掃の話はこの話が必ず関わるので、知らない人は参考にしてください。
一般廃棄物とはみなさんが普通に出すゴミのことで、産業廃棄物とは事業活動で出る特殊なゴミのことです。
産業廃棄物は、許可がない人が勝手に捨ててはいけないと法律で定められています。
グリストラップの清掃業者のHPなんか見ると、「グリストラップの中の排水や油脂は産業廃棄物の汚泥にあたるため、適正な処理を心がけましょう」なんて書いてあるのを見たことがあったり、実際に聞いたことがあるかと思います。
参考:http://www.odei.jp/contactus/faq.html
しかしどうでしょう。仮に毎日油脂を回収するため清掃業者を入れて処理していたら、果たしてどれだけのコストが飲食店にかかるのでしょうか。
そんな非現実的な話はないのではないかとテリーは思います。
また処理の仕方は清掃業者が決める訳ではありません。あくまで自治体基準になります。
しかし、自治体によっては油脂分は一般廃棄物、その中の沈殿物や排水は産業廃棄物と言っていたり、全部が産業廃棄物だと言っていたりと、要するに明確な線引きは存在しない、いわばグレーゾーンなのです。
その証明として仮に処理を自分たちでしていても、法的な問題になることはほとんどないです。
なぜなら実際には飲食店のほとんどが、バスケットの生ゴミや油脂分の清掃は「日常保守・管理」という形で行っています
それに「産業廃棄物だ!」「一般廃棄物だ!」なんて言い切れる自治体はいないと思います。
やらなければ間に合いませんし、そもそも毎日業者も入れるほどの余裕がある大きな清掃会社は存在しないと思います。あれこれ言いましたが、もし「産業廃棄物で処理しないと怖いなぁ」と思う方がいるなら、グリストラップから出る汚泥は「液状・泥状の廃棄物」の総称です。なので水気のない「固形物」として取り扱うことでクリアできますので一般廃棄物として処理して問題ありません。(専門でそれを行うグリストラップの清掃業者も存在します)
また自分たちで回収した汚泥を別の容器か何かに貯めておき、それを業者に回収してもらうといった方法なんかもメジャーではないですが存在します。

 

まとめ

自分たちで清掃する方法、その手順など意外にわからないという人も多い為今回まとめてみました。
多くの飲食店や業界的にも推奨されているやり方や頻度を、テリーの解釈を交えてご紹介しました。

あとは、決してグリストラップの清掃業者や専門業者の話だけを鵜呑みにせず、自治体や周囲の店舗など色々なところから情報を入れた上で判断するようにしてください。
しかし、とはいうものの良い清掃業者にお金を払って清掃を依頼すると、グリストラップ本体から各部品までキレイにしてくれるので翌日使用するのが躊躇われるほどすっきりします。
汚れ方や日頃の保守・管理の方法にもよりますが、年に1、2回は業者にキレイにしてもらうのもいいとは思うので、その辺りはグリストラップを店舗ごとに適正かつ最大限コストを抑えるように管理をすることをオススメします。

グリストラップは皆が見えないところで頑張ってる健気な子なので、怠ることなくキレイにしてあげてください。

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