グリストラップ清掃手法の種類と特徴【メリットとデメリット】

      2017/03/19

こんにちは。
テリーです。

5月病でしょうか。
働く意欲が薄れる今日この頃です。
テリーを養ってくれる人、絶賛大募集中です。

自分の店舗でも出来る、グリストラップの日常的に出来る清掃箇所とその方法は以前まとめました。
しかし、グリストラップをきれいにする方法は、幾つかの手法があります。
テリーが解説したすぎるので、勝手にしていきたいと思います。

グリストラップの清掃手法

いくつかあるので、ご紹介します。

日常清掃

これは以前ご紹介した、店舗でやる最低限の清掃です。
しつこいかもしれませんが、テリーは何度でも言います。
汚くてやりたくない気持ちはわかります。ですがグリストラップの日常清掃は非常に大切で、これを欠かさずにやるだけで下水で起きる大きなアクシデント(悪臭、排水詰まり、害虫)が発生するリスク全てを軽減出来ると言っても過言ではありません。
そして、一番お金がかからない、経済的な方法でもあります。
やり方が分からない場合は下記サイトを参考にしてください。

店舗で出来るグリストラップの清掃方法をまとめてみました

バキューム清掃

 

3.グリストラップ清掃中

これは清掃業者の方がやる、昔から行われているメジャーでオーソドックスな清掃手法です。
グリストラップの中にある汚水や汚泥をバキュームで引き抜いて、部材にいたるまでキレイにします。
バキューム清掃の価格は大きさと回数によって決まるので何とも言えませんが、1回だけだと関東の相場は約2万〜3万ぐらいだと思います。
比較的コストが高いと言われています。
それは引き抜いた汚泥を産業廃棄物として適正に処理したりするのにお金がかかるので、ある程度は仕方ない部分があるのかと思います。
そう思う理由は、下に続く方法はグリストラップの汚泥をちゃんと産業排気物として処理をしないからです。
引き抜きをするには産業廃棄物の収集運搬の許可業者でないといけません。
たまーにバキューム清掃でこの許可を得ないでやっちゃう不届き者がいます。
そういった業者は許可業者よりも安くやったりするんですが、依頼してはいけません。
そういった違法な業者に依頼してるこちら側に罰則が及ぶ危険性があるので、依頼時は必ず確認するようにしてください。

石けん化工法

これも昔からある手法で、最近また新たに注目されている手法の一つです。
この手法はグリストラップの中の汚水を石けん水にするための薬剤を混ぜ、そのまま配管に流して綺麗にする手法です。
これのメリットは、石けん水となったグリストラップ内の水は、配管を汚すのではなく逆に綺麗にしてしまうやり方だと施工業者は言っています。
え?グリストラップ内の汚水って産業廃棄物だから、そのまま排水しちゃダメなんじゃないの?と思う人もいるかもしれません。
このやり方は「グリストラップ内の産業廃棄物をそのまま排水している」のではなく、「グリストラップ内の産業廃棄物を石けん水に変えて排水している」という体なので、法律的にも大丈夫!ということのようです。
しかも余分な書類提出や管理(マニフェスト)、産業廃棄物の処理費用も必要無いので便利という一見なんのデメリットなさそうですが、当然そんな革新的な手法ではありません。
そもそもグリストラップは「油を流さないため」に存在するものです。
この工法は油脂分を分解するのではなく、薬剤を入れて混ぜることで、油を無理やり水に溶けさせている状態です。
結局油脂分を含んだ排水であることに変わりはないので、環境的には悪化し結局害虫などの温床になる可能性は十分あります。
価格的にはバキュームより多少は安価ですることが可能です。

曝気(ばっき)装置

④-(2)
オゾン発生装置だとか、バイオ発生装置だとか、エアレーション装置とかそんな呼称があります。
それらを総称して曝気装置だと覚えておいて下さい。
この装置はグリストラップの下に空気が噴出する管を設置し、そこからオゾンやらバイオやらを出すことで油脂を分解しキレイにする装置です。
初期に設置工事さえしてしまえば、あとは日常清掃の必要がなく、ほぼメンテナンスフリーになる画期的な装置ということで売り出されていますが、全くそんなことはありません。

オゾンやバイオの力を使って油脂を分解なんてことはほぼできません。
この装置は管から空気を噴出することでグリストラップ内の汚水を攪拌し、巻き上がった油脂やゴミを配管にそのまま流すよくない装置です。

その他

上記がよく見るものですが、そのほかには
・グリストラップ内の汚泥を固形物に変えて一般廃棄物に変えて処理費を安くする工法
・グリストラップ内の汚泥をリサイクルし燃料などに変えるサービスをする工法

など、様々な業者が色んなやり方や工法を考案し、サービスの差別化を図っているのが現状です。

 

多様な清掃手法の背景にある「法整備」の現実

なぜこんな多様なやり方があり、統一性がないのか。
それは政府の曖昧な法整備と管理体制にあります。
グリストラップの中のどこまでが産産業廃棄物にあたり、どこまでを自分たちで処理していいのか。
その辺りの線引きが曖昧で、自治体によって示す範囲もバラバラですし、言うなれば絶対的な答えが存在しないのです。
こうしたグレーゾーンの中で、解釈を歪ませたり、違った目線から見ることでグリストラップをキレイにすることができてしまいます。
だからこそ業者は様々な方法を思いつき、実行することができるのです。
産業廃棄物を適正に処理するためにはちゃんとした国からの許可が必要になりますが、石けん化や曝気装置などのやり方をする場合は必要ありません。
清掃方法も資格も統一的な規格がないからこそ、グリストラップを取り巻く環境は旧態依然としてカオスなんだとテリーは感じます。
しかし、この法整備が曖昧であるからこそ日常清掃が可能であることもという解釈も可能です。

そしてこんな業界なので、危ない業者や変な人がたくさんいます。
そんな人たちに騙されないようにしてください。
騙されることで、自分が大きな被害を被ることも十分あり得ます。
というのも、このグリストラップの管理には「排出事業者責任」というのがつきまといます。
これは自ら出した産業廃棄物は、自らの責任で適正に処理をしなくてはならないということが廃棄物処理法で定められています。
誰かに騙されて謝った管理をしていても、罰せられるのはこちら側なのです。
うやむやな世界だからこそ、業者や変な人に騙されることなく正しい知識を持ってグリストラップの管理、処理を行ってください。

 

曝気装置はオススメしません

色んなやり方があるなかで、曝気装置だけはやめましょう。
これは前述してる通り、曝気装置はグリストラップをいたずらに攪拌し、油脂やゴミを巻き上げそのまま排水しているだけなので、ぱっと見グリストラップ内はキレイに見えるかもしれませんが、その先の配管と下水はすごい汚れています
テリーは曝気装置を利用している飲食店が、配管を詰まらせ、汚れた下水から害虫が発生し近隣の住民からクレームが入り、最終的には公共下水を汚したために行政から指導が入り、改善するための高額な金額の工事費を払った例を知っています。
上記は例外的ではなく、曝気装置を使う店舗の配管は汚れている事例を見てきました。
オゾン発生装置やバイオ発生装置などいろんな名前がありますが、攪拌していることに違いはありません。
プロの業者の方が言うには、そもそも油脂との接触時間が短すぎて、分解できる訳がないそうです。
昔一時期「便利かもしれない」と都内の飲食店で曝気装置が流行ったこともあるそうですが、徐々に撤去されていき、今使用している飲食店は少なくなったと聞きます。
自治体が使用を禁止しているところもあるので、今現在使用している店舗は気をつけてください。
今後導入を検討している方は、面倒臭がらず店舗で日常清掃をしましょう。
これこそ前述の「排出事業者責任」にがっつり引っかかりますので覚えておいて下さい。
曝気装置の業者が悪いのではなく、それを入れた店舗の責任になります。

※そのまま配管に流すやり方として石けん化工法は一緒ですが、しっかりと薬剤を混ぜ攪拌しているので汚れるリスクは低減されているので全く一緒ではありません。

 

最後に

やはりまず言いたいのは、オススメの方法は「日常清掃」であるということ
日常清掃以外は業者がやる方法ですが、それをせず清掃業者に頼むはもったいないです。
基本は店舗で日常清掃、どうしても必要なときに業者を入れた清掃という基本姿勢は忘れないでください。
業者に依頼する頻度を少なくしてこそ、コストを抑えるコツだと思います。

あとはいくつかの清掃手法がありますが、状況や用途によって使い分けるのもアリかと。
コンプライアンスを気にする企業等であれば、許可業者にしっかりバキューム清掃をしてもらい産業廃棄物を適正な処理することで一番リスクは軽減されると思いますし、安価で手軽に業者に頼みたいのであれば石けん化工法でもいいと思います。

一つ言えるのは、どのやり方を選んでも「グリストラップはキレイ」になります。
そりゃお金払ってキレイにしてもらうんですから当然といえば当然ですよね。
しかし変わるのは「潜在的なリスク」です。
配管、水質環境、下水への影響などは清掃手法により異なります。

そこを考えて選ぶといいかもしれません。

今回はこの辺で。

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